鉄道PVというせかい
世の中にはオタクという種族がいらっしゃるものですが、その代表格として誰もが思い浮かべるのが鉄道オタクでしょう。
中の人も該当している訳ですが、一言に鉄道オタクと言っても多種多様でして、
よく知られているもので言えば、乗り鉄・撮り鉄あたりでしょうか。
少しマイナーだと、時刻表鉄や駅弁鉄・模型鉄とか。
ニッチなところだと録り鉄(走行音や駅メロ)・葬式鉄(廃車や廃線)などなど。
言い出すとキリがないんですが、今回取り上げるのは
PV鉄(正式名称は知らない)
です。
何のこっちゃと思われると思うのでまずはこの動画をどうぞ。
【鉄道PV】 Shining Train ~2020‘winter collection~
なんだサムネだけ頑張った系の動画かよ、、と思われたらすんません。
私の動画ですんで暖かい目で見てやってください。
でも何となく”鉄道PV”というのが何なのか雰囲気は掴んでいただけましたかね。。
でも世の中にはオタク、というかプロの方がいらっしゃるもので⇓
【鉄道PV】穢れなきユーフォリア 東方ボーカル 四国・山陰編
私が遠く及ばないこの疾走感と統一感。
初っ端から違いを感じていただけたら幸いです()。
次の動画もすごいんです。
【鉄道PV】不可測的メトロポリス 東方ボーカル×鉄道PV 合作
まずもって暗い地下鉄をこんなキレイに撮ること自体難しいんですけど、
この作品、合作と言って、複数の鉄道ファンがそれぞれ素材を持ち寄って動画を作り、一つの作品(曲)に合わせてつなぎ合わせたものなんです。
各々のパートで個性を出しつつ、一つの作品として成立させるのは並々ならぬ熱意の賜物。
すでに最初の私の動画の印象が消えている頃でしょうから、グイグイとテーマ別に見てみます(まだ続くんかい)
打って変わって今度は”日常系”です(勝手に名付けてます)
もし読んでくださってる方の中に相鉄沿線民がいらっしゃったら2本目には おぉ と思うかもしれませんね。
一本目でも分かりますが、この”日常系”は何気ない日常の情景を鉄道を主役に置き換えて描き出した作品群。数として多くはないですが、製作者の観察力と感性がずば抜けている証左でしょう。
相模鉄道が出たら次はウチだろうと思った皆さん、お待たせしました。⇓
小田急です。
こういった、特定の鉄道会社やテーマを扱う”専門系”もあります。
こうすることで作品としてのストーリーが際立つので、如何に”それらしさ”を引き出すかが作者の腕の見せ所。先に挙げた相鉄・小田急をはじめ、関東では京急や京王、関西では〇快速や阪急がよく取り上げられますね、
ほら⇓
【鉄道PV】新快速 50th anniversary~駆け抜けろ 次の半世紀へ~
これね、2020年に関西で”新快速”っていう種別が誕生して50周年ってことで界隈が盛り上がったんです。鉄道オタクが盛り上がるのは分かるんですが、地元ではTVニュースに取り上げられるほどでして。会社のブランドではなくて”新快速”そのものが愛されているって凄いですよね。。(私も大好きです)
こういうアニバーサリー的に取り上げられるものもあれば、その逆もしかり⇓
【鉄道PV】さようなら武蔵野線205系 ~115万キロのフィルム~
こちらも2020年に”引退”した武蔵野線の車両を特集したもの。
山手線や埼京線、南武線などで活躍した205系という車両。多くの路線からは引退し、塗装を変えて武蔵野・京葉線で最後の活躍を見せていました。 長く首都圏の顔として活躍してきただけあってラストランが近くなると撮り鉄の皆さまがメディアに取り上げられるほど、鉄道ファンの目頭は熱くなりました。その集大成の作品たち。
ここで”もういいよ、お腹いっぱい!”となっている皆さん、
この記事の山場ですよ、ちょっと見てみてくださいな、次の二点を。
曲調が同じで飽きてしまったら申し訳ないんですが、鉄道PV界で神聖視されているのがこれ(たぶん)。
言い忘れてましたが、これ全部企業案件とかじゃないですからね、自費取材・自費製作なんです。それでいてこの編集技術と映像作品としてのクオリティですよ。半端ないって。
強いて区分すれば”直通系”ですかね。代表格はみんな大好き京急・都営・京成・北総の”4直”、中の人もお世話になっている東武・西武・メトロ・東急・横浜高速の”5直”。各社の個性が出た車両たちの幕の内弁当みたいな感じです(ん?)。
ちょっとよく分からないコメントをしてしまったので、これでお口直し⇓
2本目は鉄道PVという括りではないですが、テーマに沿うかと思い。
こう、箱根に行きたくなりますよね。鉄道の温かみが伝わります。
目頭が熱くなってくるのは中の人だけでしょうか...()
最初に”日常系”を紹介しましたが今度は”非日常系”です。
同じ”非日常”だけどクールver⇓
クールですよね。旅情を誘うのはそうなんですが、全体としてクールにまとめてる。(語彙力不足)
次はどんな素材が出てくるんだろうと引き込まれますよね。
洋楽(一本目)と実際の音(二本目)に合わせてくるのは少数ですが、鉄道旅行の新たな一面を切り取ってくれています。
でも旅ってそう簡単には行けないじゃないですか、、⇓
【常磐線全線復旧】あの日から9年 つながる常磐線 651系・719系引退
箱根登山電車 全線運転再開「ワクワクが、帰ってきた。」【フルバージョン】
昨年、常磐線の震災による不通区間が、箱根登山鉄道の台風による不通区間が復旧しました。それに合わせて作られた作品。
二本目は公式が作ったものですが、一本目も見てるだけでうるっと来るのは私だけでしょうか。。
鉄道が載せているのは人や荷物だけじゃない、とは言いますけど、本当に想いであったり人情、歴史、分化をも運ぶ・つないでくれるのが鉄道なんだと感じます。
最後に、そんな鉄道への熱い思いが国境を越えたようです⇓
なんと海外の方も鉄道PVを作っていらっしゃる。しかもレベル高い。
新幹線らしさ、って分かるようで実際に伝えるのって難しい。でもこの作品からはちゃんと伝わってきますよね。すごい。
こう、つれつれと鉄道PV愛を述べてきた訳ですけど、、
オタクが自身の好きなことを作品を通じて世の中にポジティブに再生産する
ってすごいリスペクトやなぁと。
私も多少界隈をかじっているので感じたんですが、動画編集って案外難しいんすよ。それでいて動画の素材を集めるのも結構大変で。
それを無償で感動するレベルでアウトプットできるってほんまもんの情熱がないとなしえないはずで。
去年からYouTube上で#ゆく年くる年鉄道PV投稿祭 ってのが始まったんですけど、年末年始の一週間くらいの間に350本以上の動画が投稿されるって半端なくないですか!!?
なんか、鉄道オタクって撮り鉄のマナー問題とか何かとネガティブに認識されがちですけど、個人的には些細な日常に楽しみを見つけて愛情を注ぎ込むプロフェッショナルだと思うんです。
広大な知識や”ここがカッコいい”ってのをPVみたいな形で、ポジティブに世の中に貢献できるんだよってのがもうちょい広まればなぁと思う次第ですね。
ってなことで、若干自己弁明が入ったかもしれませんが最後までお読みいただきありがとうございましたっ
ではまた別の記事で―