大回りというせかい
そういえば皆さん、山手線とか大阪環状線ってぐるっと一周していますよね。
グルグルずっと乗っていたらどうなるんだろうと思ったこと、ありませんか?
特に何も起こらないんですが、本来はその分だけの運賃が請求されるはずです。
(そうじゃないと不正乗車ですからね...)
でも改札で引かれるのは乗った駅から降りた駅までの片道運賃一回分のみ。
考えてみたら今のきっぷやSuicaにはGPSとか付いてないんで実際にどう乗っていたかなんて改札機は分からないんで当然のこと。(もしモバイルSuicaであればGPSも付いていますが、システム上位置情報にアクセスできないはず)
こういった運賃計算のルールに”ちゃんと”従えば池袋➡新宿の移動を上野・東京経由で行ってちゃんと新宿についたところで降りれば問題なく行ける訳です(ほう...?)。
そう、一日のうちに一筆書きで同じ駅を二度と通らなければ....!
こんな感じで関東一周をすることだって出来ます。
※丸一日かければ ※浜松町から秋葉原に行こうとしています。
実証してみた動画がこちら⇓
ちなみにこんな乗り方も出来ます。
※ちゃんとルールには則ってはいる ※池袋から東京に行こうとしています
これは何故にこんな経路になったのかというと、なるべく安い切符で、特急列車に乗りまくりたいという、コスパが良いんだか悪いんだか分からないけど楽しそうな旅をしたくなった人がいたわけです⇓
200円切符でグリーン車に乗りまくってましたんで合計金額は軽く一万円を超えていましたが苦笑
非常に楽しかったです。うん。
始めに言っておくべきでしたが、こういう乗り方・旅の仕方を”大回り乗車”と言います。界隈では単に”大回りしてくるわ~”といった風に使われたりします。
一般の方からすれば何が楽しいんだ?と思われるだろうこの”大回り”なんですが、鉄道旅が苦にならない!という方にとっては非常にコスパの良いやり方だったりします。
欠点として駅から出れない・座り過ぎておしりが疲れる点があげられますが、それ以外は利点だらけなんです。
・交通費が200円以下で抑えられる
・駅ナカグルメを堪能できる
・疲れたらグリーン車か特急にも課金して乗れる
・普段見ることができない車窓(路線/車両)を楽しむことができる
・宿題がはかどる(体験済)
などなど。
時間があるけどお金はない。とりあえず非日常を味わってみたい!
という方にうってつけ。
さらに首都圏だけではなく、仙台・新潟・大阪・福岡でも大回り乗車ができる”近郊区間”が設定されているので日本全国色んな大回りを味わえます。
中の人は非常に特殊でして、小さい頃に両親共々房総一周大回りや北関東一周大回りなんかをやっていましたんで、一通りの大回りを履修してきたんですね。
せっかくですので大回りするならここは乗るべき!
な路線を紹介させて頂ければと思います⇓
・八高線(高麗川~高崎):ここ、電気が通ってないんです。なのでディーゼルカーが首都圏では珍しく走っています。圧倒的非日常感と旅情を味わえます。(車窓はあんまパッとしないけど)
・内房線(安房鴨川~館山):房総半島の先っぽ。結構房総一周って時間かかるんで難所だったりするんですけど、ここは何と言っても太平洋の眺めが良い!関東の大回りで海が見れるのは房総しかないんで、一見の価値あり。
・常磐線(友部以南):何と言ってもスピードがすごい。関東のJR線で唯一130km/hで普通列車がぶっ飛ばす路線なんです。水戸線も然りですが車窓が楽しいのも魅力。
三つあげるとしたらこんな感じです!
百聞は一見に如かずと言いますが、もしお暇があればせひ大回り乗車、お試しあれ!
けっこう駅ナカのクオリティとありがたみに驚くと思います(そっちかい)
最後になりますが大回り乗車も年末年始には凄いことになります
(終夜運転があれば...)
流石に私もこれはやった事はないし身体がもつ気がしない泣
さらにやろうと思えば寝台列車も使えるように...!
さすがスーツさんという感じです。
そんなこんなで大回り乗車言うてもただぐるっと回るだけではないんですねぇ
(事実行程を考える時は頭は非常にぐるぐると回転するもので)
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた別の記事で―